よく、広島へ旅をする知人から、どこのお店に行って食事をすればいい?と聞かれます。
そんな時、私はお好み焼き屋を進めた上で、夜に瀬戸内料理を手軽に味わいたかったら、と言って薦めさせてもらうのが、酔心さんです。
本通りから見るとやや北側にあって、八丁堀や紙屋町からでも徒歩五分ほどで着きます。
流川にも、もちろん瀬戸内料理を食べさせてくれるお店はいっぱいありますが、観光で行く人なら、恐らく酔心の方が入りやすいし、見つけやすいし、食べやすいです。
店のカンバンにも付いているように、釜飯がこの店のウリ。
ボクは穴子釜飯が好きですが、季節に応じて、カキやタコなんかも美味しかったように思います。
あの釜の蓋を開ける時がたまらないですよね。
わっとした蒸気が上がって、その向こうから穴子のうっとりするような香りが漂ってくる。
もういつだってワクワクします。
何を食べるのが良いか?と聞かれることもありますが、やっぱり旬のものを食べるのが一番ですね。
瀬戸内は小さな魚の料理が多いので、長期の冷凍保存には向かない。
そうすると夏ならアジ、秋なら小イワシ、冬ならカキ、と大体決まってきます。
小イワシの天ぷらとか、食べたいなぁ。
あと、瀬戸内との関連が良く分からないところでは、もつバター焼きが昔から私は好きでした。
ちなみに酔心さんの店前には、
「広島の味 と香りを 満足して 頂く店」
と書いてあります。
広島の山の味の代表格、むさしさんが「広島の味 来んさい 見んさい 食べんさい」ですから、酔心さんに行った際には、是非「香り」にも満足して帰ってください。