「あなたのそばに~寄り添う私~♪」「ララふ~く~や~♪」の福屋さんです。
まぁ、広島におる人だったら当然ご存知ですよね。
中央通りと広電の走る相生通りの交差点にある、広島のローカル老舗デパートです。
何と言っても場所がすごい。
並木通りを通っても、本通りを通っても、いつの間にかたどり着く、八丁堀のど真ん中にあって、例えばお向かいのらライバル天満屋さん、その向こうにある三越、紙屋町にあるそごうさんと比べても、まさに一等地です。
特に、お向かいの天満屋さんとのライバル関係は熾烈ですね。
福屋:1929年創業、広島が本拠地
天満屋:1949年創業(デパート化)、1954年広島八丁堀進出
福屋が広島駅前(南口)に店舗を作れば、天満屋はアルパークへ。
ハッキリ言って、そごう呉店なんて相手じゃありません。
そごうさん、三越さんは言っても全国規模の助っ人外国人。既にその役割は終わりに近づいているとも言える。
しかし、福屋は広島で生きていかなきゃ、どこで生きていく!
とは言いつつも、80年代から90年代にかけての、過疎化小都市店舗開設ラッシュを経て企業体力が弱体化。
同じ広島に本拠地を持つ、スーパーイズミ(YouMeタウンブランド)の仕掛けた折からの「ショッピングモールブーム」に押され、青息吐息。
映画館「八丁座」ぐらいでは持ち直せないのが現状です。
(左:同じ八丁堀の交差点にある福屋さん(右)と、天満屋さん(左)。右:幟町方面から撮った福屋さん)
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個人的な福屋の思いでと言えば、写真にもあるガラス張りのエレベーターですかね。
ちっちゃい頃は本当にドキドキしました。
天満屋にも同じものがあるんですが、福屋の方がドキドキした。
あと、当時は屋上に小さい遊園地があって、熱帯魚売ってたりしてね。一つ降りれば子供のオモチャ売り場があった。
ミニカーとか、買ってもらいましたねぇ。
まぁ、全国どこのデパートもそうですが、そんなのは遠い昔の話です。
何となくですが、そごうは食品、福屋はオモチャ、天満屋は服、三越はついて行くところ、ってそんなイメージがありましたよ。
冒頭の「ララ福屋~」ってのは、もう何回聴いたか分からない。
実は福屋ってのは本当に老舗で、地場産業の多くが恩恵をこうむってます。
有名なのはフマキラーさんですかね。あの、殺虫・虫除けなんかで有名な。
あれって、広島の企業で、福屋よりも古いんですが、今風に言えばグループ会社って関係だったと思います。
当然、中国新聞さんとの関係も深く、広島電鉄株式会社 との関係は押して図るべしでしょう。
(左:手前から三越、天満屋、福屋と並ぶ八丁堀の風景。右:広島駅前にあるエールエール店)
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大人になってからの福屋ってのは、そうですねぇ、物産展行ったりってのはありますが、広島に住まなくなっちゃったこともあって、もっぱら待ち合わせですかね。
雨が降っても屋根があるし、流川あたりに飲みに行くにも都合がいいですからね。
なんとなく、あぁじゃあ福屋前で、ってなる。
十年ほど前まではパルコ前や新天地広場で待ち合わせてたのに、年取ったんでしょうか。福屋が落ち着く。
実際買い物をするって言ったら、残念ながらそごう(新館)の方が多いかも知れないですね。
どうしますかね?これから。
どこ行ったって、地方都市の地場デパートなんて苦戦一辺倒ですからね。
中国四国九州はまだつぶれていない方ですよ。
天満屋・福屋・山形屋・井筒屋、よく頑張ってるんじゃないですか。三越の方が苦戦してるぐらいですから。
これが、東北とか北陸あたりに行っちゃうと、どんどん潰れていっちゃってますもんね。
広島駅(新幹線口)の再開発とかに乗っかるんですかねぇ。
乗らない方がいいと思うんですけど。
それよりもやっぱり八丁堀本店ですよ。ここをメインに頑張っていくべき。
ここに魅力がなかったら、どこでやってもダメですよね。
そのためには、まずは八丁堀に人を増やさなきゃ。
紙屋町やシャレオなんかよりはずっとマシですけど、ボケっとしとると、どんどん郊外のモールに持っていかれちゃう。
パルコ・天満屋それに本通りあたりとも協力して、地味なのじゃなくて、パァっと、華やかに。
そうそう、えべっさんやとうかさんの時には、あれだけ人が集まるんですからねぇ。
実際、今だって、広島駅や白島方面から歩いて八丁堀に向かって、福屋のあたりの明かりが見えた時、ドキドキしますよ。
あぁ、広島だぁ、って思う。
(こっちが変わった、という話は棚に置いておいて、)
素敵な、あの幼い頃のドキドキするようなデパートに、また行きたいですね。
コメント
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