広島の企業で(広島におる人にとって)有名どころといえば、広電(広島電鉄)、中電(中国電力)、広銀(広島銀行)、広テレ(広島テレビ)、マツダ、RCC(中国放送)、などなど。
その中でも最古参は中国新聞社でしょう。
創刊は1982年5月5日。実に130年近い歴史を持っています。
平和大通と本川の交わる場所、町名で言えば土橋に、白く威厳のある本社が建っています。
このブログでもよくニュースを引用していますが(「広島のニュース」 Top Page)、地域の新聞としては圧倒的な存在感で、市内で行われるほとんどのメジャーイベントの協賛に名前があり、無論、カープやサンフレッチェなどスポーツの面でも抜きんでるメディアはありません。
地域に対して果たしてきた役割も大きく、スポーツのみならず、地場企業、原爆、暴走族、といった「得意分野」では、全国紙すらも寄せ付けないクオリティーを維持しています。
その昔は、広島で「中国新聞です」と言えば、どこにでも入れたし、誰にでも話が聞けた、と言います。
もっとも、よく言われることですが、新聞社、あるいは新聞というメディアの将来は明るいとは言えない。
ただ、中国新聞の存在意義は必ずしも「ニュース」に無い、というところが強みでもあり、足かせにもなっているような気はします。
地元メディアの古豪として(仮に儲からなくても)果たさなければならない役割と、だからこその存在感、ということですが、存在感だけで会社は存続していかない、というのがジレンマでしょうね。
写真に写る中国新聞本社は清廉な白亜の殿堂でもあり、物悲しく地味な姿とも言える。
個人的には、イベント、地域活性など、広島の雄として、その経験を今後も一層、活かしていって欲しいんですけどね。
スポンサーの手前、難しい面もあるんでしょうが、逆に中国新聞だからこそ集められるスポンサーもあるわけで、フラワーフェスティバルに限らず、規模の大小を問わずに、もっと色んなイベントを参画していって欲しいんですよね。
単に「協賛する」という意味ではなく。
ついでに希望をいうなら、ウェブサイトが重たすぎる。
なんでなんでしょうね?
Top Pageを開くのすらもやたらと時間がかかります。これは本当に改善して欲しい。
それは別にしても、やはり地方都市におけるメディア、特にテレビ以外の媒体の在り方、というのは、今後の大きなキーポイントになることは間違いない。
Webサイトの使用方法も含めてですけどね。
Wink広島なんかでもそうですが、単に「記事を売る」という以外のビジネスモデルが求められていて、全国紙や全国規模メディアと比べても、そのビジネスモデルが「都市」そのものに与える影響がすごく大きいように思います。
有体ではありますが、地域文化をリードするような企業に、もう一度返り咲いて欲しいもんですね。
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