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もう月曜日からのことですから、ご存知かと思いますが、NHKの連続ドラマ小説「てっぱん」が始まりましたね。
お好み焼きがストーリーを動かす役割をしていて、大阪と共に、主人公の出身地である尾道が舞台になっています。
特に、第一週は尾道のカットが多くて、私もつい先ほど見てきました。
複線としてNHKでは、尾道で古民家再生に取り組む広島の人 : 豊田雅子さんの特集番組を放送するなど、尾道にとっては、降って湧いたような「特需」でしょう。
日銀の試算によれば、広島県内への経済効果は100億円にも登るそうです。
100億円ですよ。すごいなぁ。
NHKが今後どういう風にお好み焼きと尾道の街を描いていくか分からないですが、一時的な賑わいに終わらせず、閑古鳥が鳴き続けて早20年が経つ尾道の飲み屋街に再び火が灯るといいですね。
NHKでは今後も、大河ドラマに平清盛を持ってきて、宮島を一つの主要な舞台にするなど、大サービスです。
ただ、ちょっとなぁ、と思うのが、「てっぱん」明らかに尾道を理解していない人が撮ってるんですよね。
(もし実際にはそうではなく、全国放送のため「敢えて」そうしているとしたら、ゴメンなさい)
尾道の魅力は「引きの絵」にあるんじゃなくて、「街のディテール」にあるんですよ。
夕暮れの確かに尾道水道を渡船が学生なんかを乗せて渡る姿は美しいですが、それはディテールがあった上での引きの絵な訳で、イキナリそればっかりじゃあなぁ、と。
その点、やはり大林監督の時をかける少女は秀逸でしたよ。
美しい尾道の「切り取られたディテール」が実に良く表現されています。
アニメ版時をかける少女よりも、同じアニメだとかみちゅ! の方がいいかも知れません。尾道の街を描く、という観点では。
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実際、今回の「てっぱん」はスタッフも関西圏が多く、主演者に至っては、主人公を演じる瀧本美織さんがかろうじて鳥取出身な他は、殆ど関西圏・関東圏。
一人ぐらい、広島出身使ったら?って思いません?
主演者と言えば、懐かしい名前が一人。
寺の住職役を演じる尾美としのりさんです。そう、転校生、時をかける少女に出てた、あの少年!
いやぁ、オジサンになりましたねぇ(失礼!)
言うまでも無くその二作は尾道が舞台。
出身は違う尾美さんですが、何だかすっかり尾道の人ですよ。
「てっぱん」はお好み焼きが重要な役割を担うそうで、今後の広島 vs. 関西風(←私はこれが大嫌い)のお好み焼き対決も楽しみですね。
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コメント
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