黄金山を横目に見ながら猿侯川を渡ると、やがてマツダの工場群が見えてきて、海田に至ります。
黄金山からだと10分ほど、市内からだと20分あまりでしょうか。
かつて山陽道の要所として栄えた海田には、その後もマツダの工場が作られたり、陸上自衛隊の駐屯地が作られたり、広島市中央卸売市場が移動してきたり、と西側隣の向洋と併せて戦後も栄えてきました。
中でもマツダの本社・工場がやってきたのは大きかったでしょうね。街の位置づけがガラッと変わったんだろうと思います。
それが無かったら、西広島(己斐)みたいな街になっていたかもしれない。
(マツダの本社と工場群。車から撮ったため、ナナメになってしまった・・・)
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今も海田は要所であることに変わりはないですね。
海田はJRの駅で言えば、海田市になり、広島駅前からだと、天神川、向洋、ときて、三つ目の駅になります。
海田市を境に呉線と山陽本線は分岐し、道路もまた、呉に向かう国道31号線と瀬野や西条へ向かう国道2号線に分岐します。
昭和の終わりごろから少し景気の悪くなってきた海田周辺ですが、天神川駅周辺が栄え、また広島高速ができる中、また再び注目を集めるエリアになってきそうです。
海田から瀬野川沿いに進めば、工場や大型スーパー、日用品の店などが見えてきます。
私自身の思い出で言えば、タカキベーカリーの工場でしょうか。
アンデルセンの系列になるタカキベーカリーの工場からはいつもパンの匂いが流れ、またクリスマスシーズンになると、大きなツリーイルミネーションが国道沿いにお目見えします。
なんか、この時期は何だかんだでここに行くか、この前を通っていたような気がしますね。
また、海田から呉方面に向かって進めば、物流センターがあったり、自衛隊駐屯所があったり、という風景です。
そうそう、筆で有名な熊野は海田とその隣の矢野との間の道を東に向かって登っていくとあります。
海田からだと二十分ほどですかね。山間の静かな街です。
海田自体は特に休みの日に行ったからといってすることの無い街なのですが、そういった場所にあるだけあって、やたらと通っている記憶があります。
またむしろそういった街だからこそ、何かをする所が栄えると言うよりも、ついでに立ち寄る場所が栄えていたりもします。ホームセンターだったり、カー用品のお店だったり、まぁ車で郊外に行くついでに、という感じですね。
先に述べた広島高速ができても、直接海田に着くわけではないですからね。
市内中心部へのアクセスが格段に良くなるわけでもない。瀬野バイパスの話も頓挫しそうですしね。
ただ、工場や倉庫の多い場所ですから、それでもいいのかも知れません。
海田でのおススメを一つあげるとすれば、安芸の子富士が綺麗に見える点でしょうか。
海田から坂南にかけては子富士を横から見ることの出来る数少ないエリアです。
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