広島は台風は大丈夫でしたかね?
直撃は避けられたみたいですし、あまり被害が出とらんとよいのですが。。
そういえば今から20年前(平成3年)、台風19号が9月の終わりの広島を横断。宮島さんの能舞台が飛ばされるなど、甚大な被害が出ました。
そのとき、やはり大きな被害が出たのが、確か戸坂のあたりだったと思います。家屋の浸水被害が大きかったと覚えてます。
戸坂ってのはどれぐらいの方に知られた場所なんでしょうね。おそらく広島におる人だったら、名前は聞いたことがある、という方が多いんじゃないでしょうか。
場所としては太田川の東側、市内からだとアストラムラインの通る祇園大橋を渡らずに数キロ行くと、ちょうど上の2枚目の写真で見たら分かるように、山の間の谷のような場所に出ます。(写真は東に向かって)
昔から太田川が氾濫しがちなところで、さらに谷のようになっていることもあり、水路・水門の張り巡らされた低い場所から、山の間を、南北に細く伸びる町です。
幼いころに戸坂に親族が住んでいたように思いますね。しばしば行きました。
当時はまだ街の整備も十分じゃなかったんでしょうが、太田川の土手沿いの道から、ぐーっと下って降りるんですよ。それは急な坂で、その先に結構な数の一軒家が並んでいたように覚えています。
(太田川の土手を走る県道37号線と、そこから崖のような坂を下ったところにある民家。アスファルト整備、水道整備がされて、昔のように水害に悩まされることは減ったんじゃないかと思う)
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戸坂の街には実際に水路が走ってるんですが、なんといっても立派な水門が目を引きます。戸坂のランドマークと言っては不謹慎ですが、その姿はレトロで、雄大で、なんだか懐かしみのある形状です。
戸坂川に架かるこの水門は、それだけ戸坂、そして広島市自体が水害に長らく悩まされてきた、という証でもあるんですが、なんとも言えず親しみの持てる形ですよね。
私の知識が確かならば、太田川から水が入り込んでくるのを防ぐための水門だったと思います。
両脇を普通に道路が通ってて、すぐ近くまでトコトコ歩いて行けるんで、興味がある方は見に行ってみてください。県道37号線を市内から走っていけば、152号線の橋を超えて100メートルあまりいったあたりです。、晴れた秋の日なんかに見ると、青い空に映えますよね。
(この辺りも最近は徐々に区画整理が進んで、ずいぶんと街がスッキリしてしまった印象。この水門は明らかに交通のスムーズさを損ねてるんですが、その機能とは別に、絶対に取り壊して欲しくないオブジェです)
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この戸坂、実はかつては太田川の渡河をする街として栄えたんですが、安芸大橋のあたりは今でも戸坂千足町と言って、おそらくそういった歴史からきた地名なんだと思います。
それに対して、もう少し山側に入っていくと、ちょっとまた街の雰囲気が変わってくる。名前も、戸坂山根に、戸坂城山、なんてなってきて面白いですよね。
ちなみに、戸坂○○って名前の町名は、実に17町あるんです!知ってましたか?
次回は、芸備線の通るレトロな戸坂駅と、戸坂の町並みを見ていきたいたいと思いますが、その前に、私が戸坂と聞いて思い浮かべる、もうひとつの印象的な建築物を紹介します。
戸坂外科という病院なんですが、なんとも印象的な、雄大でありつつも、温かみのあるオシャレな外見をした建築物です。
お城のようなというか、外科病院という重たい場所に似つかわしくないんでしょうが、むしろ返ってチャーミングというか、重苦しくない印象を与えてくれる、不思議な建物です。
戸坂という街は、最近でこそ少しずつ区画整理が進んで、街がすっきりしてきましたが、それでもまだ水門も含め、レトロでオシャレな建物が結構残っている街だと思います。江波なんかに通じるものがある。
次回はそんな戸坂のレトロなアーケードも紹介しますね。
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