広島の郊外 : 三滝(1)・広島の郊外 : 三滝(2)と紹介してきた三滝も、今回で終わりです。
いよいよ、今回は山を下って、本堂に向かいますよ。
山を下っていて、大変美しいのはやはり竹林です。この枯れ落ち葉のせいで、実に滑りやすくなっているので、歩くには注意が必要なんですが、数多の竹が鬱蒼とそびえる静寂の林は、やはり美しい。
青竹の季節も、さぞやいいでしょうねぇ。ちょっと行ってみたいな、と思わせるに十分です。
今回は、私は、いったん山(宗箇山)の頂上を経てから、竹林へと下るルートをとったのですが、三瀧寺の本堂脇を通るコースであれば、ものの10分ぐらいあるけば竹林へと誘われます。ほぼ平坦に近いですし、ちょっと気軽に見たい方がいらっしゃったら、そちらのコースもいいですよ。
竹林と本堂との間には、ちょっとした小川が流れているんですが、その周りの風景もまた、実に風情があってよいものです。人口の庭園と自然との、ちょうど間にあるような感じで、人の手で植えられたものなんでしょうが、土壌がいいのか、もみじの紅葉なんて、もう、本当に鮮やかそのもの。目の覚めるような赤で、まさに「紅」と呼ぶにふさわしい色合いでした。
上の写真の場所から少し降りると、滝があります。季節がら水量は少なかったですが、簡素で音の穏やかな滝です。そこからまたちょっと石段を降りると、本堂になる。
本堂は、私が以前行ったとき、と言っても相当前ですが、その時と比べて随分ときれいになっていました。でも、可能な限り昔の建具を残したまま、凛とした白木を使っていて、印象がとてもよかったですね。美しい佇まいでした。
本堂の下にも滝が流れてるんですよ。まさに、三瀧の名の通り、滝を尊いものとして、大切にしているわけなんですが、滝のすぐお向かいが公衆便所ってのは、なんかいただけなかったなぁ。
使用しておいて言うのもなんですが(笑)
三滝は20代から、年配の方まで、誰もが美しい景色と出会い、愉しめ、そしてなんか元気をもらえる場所なんじゃないでしょうかね。
私は山登りで帰りは足もガクガク、くたくたになってバスに乗りましたが、無理しなきゃ、そんな大した山道でもないし、ご家族でも登れるぐらいです。山に登らなくなって、あぁきれいだなぁ、と思う風景がいっぱいあるし、なんだか、帰りはシャキっとします。
天候さえ良ければ、いつ行ってもいいと思います。冬はちょっと寒いけど、たぶんそれはそれで、風情がある。
広島市内からは30分程度ですし、小春日和の日にでも、行ってみてください。市内からなら、宮島よりはずっと気軽に行ってこれます。
(駐車場は付近に多くないので、広島バスか可部線を利用して、お出かけください)
広島観光ナビ 三瀧寺(外部サイト)
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