平和公園を挟んで、大手町や袋町の反対側にあるのが、土橋です。
紙屋町からだと、広電を利用して10分ぐらいですかね。東側には本川が流れ、平和大通を南に、三百メートル四方ぐらいの小さな町です。
市内からも程近い土橋ですが、その風景は20年前とほとんど変わっていません。
素敵なのは、単に寂れて残っているわけではなく、未だにそこに住む人々がその街のお店を利用していて、街自体に雰囲気そのものが残っている点でしょうか。
市内に近いこともあって、ある程度住民の流動性があるのが、かえっていいのかもしれません。
同じような街としては横川があって、交通の便でいうと横川の方がいいのですが、雰囲気は土橋の方がいいですね。
無理をせず、そこに住む人々のため、近隣で働く人々のための店が点在している、といった感じです。
こちらの写真は愛され続けるタバコ屋。昔は富士見町とか大手町にもこんな店があったんですけどねぇ。
土橋ではコンビニはあまり見かけませんね。大通に面して、数件ある程度。
代わりに小さな商店が雰囲気を残してくれています(左)。銭湯(右)もまだ現役。オシャレなカフェの奥からニョキっと煙突が飛び出ていて、お湯の匂いがプーンと漂ってきます。休日の夕方は結構な賑わい。
土橋と言えば有名なのは下の写真にある、広電が90度曲がって西広島(己斐)方面に路地を抜けていく姿でしょうか。江波線は直進するのですが、宮島線はここで90度曲がります。
交差点から眺めると、向こう側に広電天満橋が天満川を越えていく姿が見えます。
路面電車ファンの方は是非、そちらも訪れてください。
もう一つ、実は土橋に行けば気がつくのですが、やたらめったらお好み焼き屋がある。
これは不思議ですね。
明らかに住んでる人の数に比べて、店の数が多い。
激戦区なんですかね。
どこも店構えからして正統派お好み焼き屋で、昼時に行けば食欲をそそられること間違いなしです。
平日だと、本川沿いにある中国新聞社の社員で賑わっているのかも知れないですね。
土橋は広電の走る寺町通りよりも、一本本川に寄った道の方が、色んなお店があったり、和菓子屋さんがあったりで、雰囲気もいいです。
前述のお風呂屋さんもこの通り。
市内中心部からは歩いてもいけるぐらいの場所ですし、土曜日のお昼にでもちょっと行ってみてはどうでしょう。