広島の中心部、平和大通と国道二号線の間に位置するのが国泰寺です。
東西で言うならば、国道五十四号線とじぞう通りに挟まれています。
この辺りは市役所・中区役所・中央郵便局もあって、並木通りや本通りにも歩いていけることから、居住区としても非常に人気のある場所です。
近隣で言えば、大手町三丁目も人気がありますが、国泰寺の方がより都会的で家賃も上がりますね。
官公庁やマスコミの他、大手町一丁目・二丁目の金融会社に勤めている人なんかも多く住みます。
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(左は国泰寺から小町・袋町方面を望んだもの。右は中央郵便局)
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国泰寺の中心にあるのが、国泰寺公園そしてお向かいに国泰寺高校(県立西高等学校)。はす向かいには国泰寺中学校があるエリアですかね。
これらのお陰で、国泰寺はその場所と人気にも関わらず、何かゆったりとした空間と雰囲気が保たれています。
そういった点は鶴見町なんかと近いものがあるかもしれない。
国泰寺公園は懐かしいですね。
私も小さい頃よく遊びに行きました。この辺りとしては結構広い公園ですし、平和大通の緑地帯と比べると、一応周囲が囲まれているので球技とかしても安全ですしね。
先日久々に行きましたが、雰囲気が変わっていなくて嬉しかった。
国泰寺高校も実は小学校の時に入ったことがあります。
確か夏休みの課題で標本を作るために、蝉かクワガタかを採りに行った。
実際に取れたのはカナブンとかだったと思いますが、それだけ自然が豊かだったということでしょう。もちろん人工で植えられたものですけど。
子供心にはドキドキの冒険でしたね。小学生が高校に入っていくわけですから。
国泰寺高校のお向かいに昔はあった文房具屋さんで標本のための道具を安く売ってもらってね。
高校に入るって言ったら、おばちゃんがついて来てくれるんです。
市内中心部でもそういう温かさが昔はありました。(それだけ国泰寺高校も荒れていたわけですが・・)
お金が足りなかった時に恐いオジサンが数十円払ってくれたのもいい思い出です。
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(左の写真の右手が国泰寺中学校正門。右の写真は国泰寺高校グラウンド。昔に比べて木々は減った)
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国泰寺ってのは、元々、平和大通沿い、白神社(「しらかみさん」)やANAホテルの前あたりにあったんです。
今の国泰寺という地名のの起源だと言われています。
現在、国泰寺は西区、己斐の山の上に移設されています。
ついでに言うと、現在の国泰寺、それから小町あたりは江戸時代前までは海岸線だったそうです。
だから地盤としては平和大通以南が砂地になる。
だから国泰寺には背の高いマンションが作られないんだ、とか、アストラムラインが市役所まで伸びないんだ、と言われていました。
真偽の程は定かではないですが、元々海辺だったのは間違いないようです。
現在の技術を持ってすれば、砂地だろうが高層マンションが建てられちゃいますけどね。
ちなみに高層マンションの立つ広大跡地は国泰寺から見ると二号線を超えた斜向かいです。
かつてこの辺りが広島でも有数の学問の栄えた土地であった面影は、今は見ることができません。
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(かつての国泰寺(愛宕池)があった場所と、それを示す看板。左写真の奥はANAクラウンプラザホテル)
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