紙屋町二丁目から本通りを境に平和大通まで下りてきた大手町(広島の街 : 大手町(1) ~ 一丁目・二丁目 ~)ですが、実は、大手町自体は、実は広島市でも有数の「南北に長い町」で、その南は元安川沿いに市役所を超えて、鷹の橋を超えてもまだ続きます。
三丁目と広電の通る、鯉城通りを挟んで、そのお向かいには中国電力とその病院が、四丁目のお向かいには市役所と中区役所があり、官公庁色が強まります。
鷹の橋を挟んで五丁目は、小商店とマンション。
そう言えば、紙屋町を越えた先には、県庁が、そしてさらに行くと広島城があるわけですから、官と官に挟まれていると言ってもいいかもしれません。
(左が大手町三丁目中国電力付近、右が四丁目の対面に立つ広島市役所)
平和大通を一本挟んだだけですが、大手町も一丁目二丁目と三丁目では随分と雰囲気が変わります。
鯉城通りから一本元安川方向に入ると、一丁目二丁目は駐車場や飲食店が多いのですが、三丁目になると、マンションが増えてくる。
四丁目、五丁目に入り国道二号線、鷹の橋を超えると、さらに庶民的な雰囲気が、グッと強まる。
四丁目はドコモの近代的なタワービルができたりして、少し雰囲気が変わりましたが、五丁目は見るたびに雰囲気が町外れになっていく。
私はすごい好きですけどね。夕暮れの五丁目には生活観があります。
前のカゴにネギ突っ込んでフラフラ動き出す自転車の隣を、日焼けした中学生が自転車で通り抜けて行ってね。
大手町は鯉城通り沿いのスーツ姿の行き交う喧騒と、平和公園を対岸に望む元安川沿いの風景、本通りあたりに代表される商業地域、大手町公園に代表さ
れる都市のポケットと、三丁目や四丁目の裏道。五丁目に入って生活観の溢れる町外れの街。色んな風景で成り立つ、広島の内臓のような場所。
当然、休日と平日、朝方と夕方、北と南、東と西でも風景が変わる、不思議な街です。
美味しいお店、というのはあまり聞いたことがないですし、カフェなんかも少ない。
並木通りやじぞう通りのような楽しさはない。
それでもフラフラ散歩をしてると思いがけない街角があったりもする。
ちょっと、広島の他の街とは、イメージの異なる光景に出会うことができるかもしれません。
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