平和大通を東に東に歩いていくと、やがて京橋川に架かる鶴見橋が見え、視界の開けた橋の上からはガタゴト音を響かせる広電とその向こうに比治山が見えます。
比治山はけして高い山ではなく、丘という程度なのですが、かつて比治山トンネルが出来るまでは市内の東の端というイメージが強かったですね。
やがて、比治山トンネルができ、段原が少しずつ栄え、広島駅の東側にマツダスタジアムができて、ようやく市内の「東端」が比治山を越えて黄金山あたりまで拡張された、という印象です。
比治山は段原方面からだと誰が使っているのか分からないエスカレーターでほぼ頂上近くまで上がれます。バスを除く最寄だと、広電皆実線の比治山下電停が最寄。
頂上付近には、比治山公園、広島市現代美術館、まんが図書館が並びます。
■広島市現代美術館のウェブサイト
■まんが図書館のウェブサイト
比治山公園は花見桜で有名。
公立のものとしては全国初となるまんが図書館は思いの他の図書数に驚きます。
ここの本は館内だけでなく、そとの公園に持ち出して読むこともできます。
市内から程近くにあるにも関わらず、その行きづらさからか、東端という印象が強いのか、あまり数多く行った記憶はないのですが、裕に半日は過ごせそうな印象。
外せないのは、富士見展望台やムーアの広場から見ることの出来る夕映えの広島市街地の風景でしょうか。
遠くに己斐の山。右手に広島湾。間を流れる5本の川。川を横切るように伸びる平和大通。
山の向こうにゆっくりと沈む夕日が街と海と川をキラキラとやわらかく輝かせます。
マンガとへんてこなオブジェに疲れた頭がぼんやりと風景を捉え、足元からは広電の行き交う音が聞こえてきます。
さぁて、市内に飲みに戻りましょうか。
比治山から見える市内の風景
中央に見える丘が比治山、右は鶴見橋から見る川の流れ
鶴見橋から振り返った市内の風景と、比治山トンネル