路面電車の宇品線で紙屋町から15分ほど、ちょっとした住宅地になっているのが千田町です。
落ち着いた雰囲気の街並みで、栄えるでも寂れるでもなく、広島では人気の居住エリアでもあります。
元安川に囲まれるようにある街で、広大跡地がある近く、と言った方が分かりやすいでしょうか。
広島電鉄の車庫があるのも、(東)千田町になりますね。
正確には、千田町、東千田町、南千田西町、南千田東町から成ります。
千田町を有名にしたのが、千田公園と公園に囲まれるように建つマンション、センチュリーパーク千田町でしょうか。
今から二十年ほど前にできたこのマンションと、それに伴う地域一体の再開発は、広島では珍しい再開発成功の例と言えるんじゃないでしょうか。
同じ千田町にある広大跡地の利用が未だにハッキリしないのに比べると、むしろ不思議なぐらいです。
もちろん、段原の再開発や、下にあるようなマンション型ではない再開発に対しても少なからず影響を与えているように思います。
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実際に行ってみると分かるのですが、千田公園や図書館、スポーツセンターとみんな結構利用者が多くて、マンション自体も未だに人気があるんですよね。つまり、時期が良かった、というだけじゃない。
幟町や国泰寺あたりに比べると安くて、ファミリーも住みやすいし、鶴見町あたりよりも治安って程じゃなくても土地柄の人気も高くて、舟入よりも市内に近く、住所が中区だ、なんて事情もあるんでしょうが、公園や公共施設を中心とした開発自体が上手だったってのもあるんでしょう。
特段、交通が至便という訳ではないのに人気な訳ですからね。
私自身も、千田という街は前から好きだったような気がしますよ。
それこそ、広大がまだあって、って頃から。
上の写真にあるような長~い滑り台ができた時はうれしかったですしね。
小さい頃は滑り台に、少し大きくなってからは千田公園でサッカーしたり、結構行った気がする。
中央公園には何も無いけど、千田公園にはイロイロ施設があってね。
マンションの規模に比べて、公園やその他の施設が充実してるってのは大きいかも知れないですね。
スーパーは当時はあんまり無かった気がする。
御幸橋渡った所にあるゆめタウンなんかもできたのは結構あとですから。
それまでの買い物どころは主に鷹の橋だったんじゃないかな。
千田ってのは結構古い街で、もちろんマンションもいっぱい建ってるんですが、一軒家も結構残ってますよね。
白島あたりもそうですが、路地に入ると商店が殆ど無くて、民家が大半になってくる。
だから、商店のある電車通り、民家、マンション、公園、川、と綺麗に並んでいる感じです。
そういった落ち着いた街並みってのも安心するのかも知れない。
千田町の人気はまだ上がるでしょうね。
先述のゆめタウンが出来て、広大跡地にも何か色々出来たし、幾分便利になった。
その割には、電車通りや京橋川をはさんでいるせいか、千田自体の落ち着きは変わらず、ですしね。
広大があった頃よりも多少活気は落ちたかもしれないけれど、かえって住みやすくなったかも知れない。
宇品へのアクセスも格段に良くなったし、元々市内へのアクセスは悪くは無いですしね。
これでマリオみたいなお菓子屋さんとか、じぞう通りっぽい、ちょっと隠れ家的な店でも出来れば、もっと人気になると思う。
広島に行く人にはあまり関係の無い街かもしれませんが、おる人は、是非一回行ってみてください。
「千田町」という不思議なエリアの魅力が、何となく伝わるかもしれません。
もし引越し等する際には、参考になると思いますよ。
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