広島駅南口から京橋川を超えて市内側に歩くと、そこが幟町です。
平和記念聖堂を中心に、聖母幼稚園、幟町小学校、女学院中学・高校、エリザベト音大などが狭い地域に点在し、北には縮景園、東には京橋川、南は広電の通る相生通りと、それを挟んで八丁堀と流川があり、西側は広電白島線の通る中央通りというブロックから成り立ちます。
広島の中でも最も中心部に近い住宅地であり、学校、川、公園なども揃っていて、今でもその人気は市内一と言ってもいいかもしれません。
八丁堀は当然のこと、紙屋町、本通り、並木通りも徒歩圏内ですし、京橋川寄りでしたら、広島駅も十分に歩けるという立地が、やはり魅力。実際、京橋川沿いと中央通り沿いには大きなマンションが並び、中心部には中型のマンションが並んでいます。
幟町でも南よりにある幟町公園は、かつてはビルの谷間、という印象もありましたが、緑も手入れされ、平日昼には付近で働くサラリーマンの、夕方には学校帰りの学生や園児を迎えに来た母親達の、休日には中心部に買い物に出かけた家族連れの憩いの場になっているようです。
この幟町公園からすぐ傍にあるのが、別の記事でもご紹介した、広島随一のうどん屋さん、ちからさんの本店になります。
本店と言っても特段何が違うって店構えではないのですが、やれ本店のダシは他と違うとか、いなりの味がどうのこうのとか、色々言ったもんです。
ちからさん本店
ちから以外にも、幟町には小さくて、ちょっと入りずらいけど、何だか入ってみたくなる食べ物処も多いです。お好み焼き屋はもちろんのことフレンチ、イタリアン、天ぷら、寿司、結構なんでもあります。
特に相生通りに近い辺りだと、カフェなんかもあるし、中央通り側に行けば飲み屋もある。
それでいて一店一店が小さいせいか、住環境は壊れてない。むしろ良くなってるように思います。数年前なんかと比べてもね。
この幟町の入口と言ってイメージするのは、丁度デパート三越のお向かいに在る「オアシス」という方も多いんじゃないでしょうか。
広島駅から東に電車で三十分ほどの場所にある、西条という街の賀茂鶴という日本酒メーカーによって維持・整備されてきたこのちっぽけな池と緑地。オアシスと呼ばれる二十メートル四方もない程度の、ビルの端にあるこの小さなブロックも、八丁堀のバス停でバスを待つ人たちにとっては無くてはならない景色になっているのかもしれません。
写真は右上が平和記念聖堂で、この下がオアシス。なぜか亀が多い。
休日の幟町公園。遊具は二十年前と同じものも残っている。
京橋川(手前が幟町)と八丁堀の交差点(右手が幟町)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。