広島の海の玄関が広島港です。
広島に住んでいる人なら「宇品」の方が親しみやすいですね。
広島駅前(南口)がJRの玄関として広電の一方(北)の端だとしたら、八丁堀、紙屋町や本通りを挟んで反対側にある、もう一方(南)の端が宇品です。
かつてはクリーム色をした、小学校の校舎の様な建物に赤い色で「広島港」と書かれた看板が目印だったローカルな港だった広島港も、今や国際ターミナルの名の下、随分と立派な建物ができ、なんだかだだっ広い港に変わってしまいました。
こちらは市内電車の発着場。
少し横川のターミナルに雰囲気が似ているかもしれません。
昔の宇品は、今の西広島(己斐)みたいな雰囲気でした。
こちらは国際ターミナルであることを示す看板と発券場。
人は少ないですが。
なんだか、新しくなって広くなったせいか、余計に人が少なく感じて、青白い光の色や、やけに白い建物の壁が、人の来ない病院って感じがするし、あまり好きじゃないんですよ、実は。
元宇品あたりが開発されて、元安川・京橋川河口の出島辺りに橋ができたり開発が進んだり、宇品の手前あたりにショッピングセンターやホームセンターが乱立して、マンションができて、昔の宇品とはすごく雰囲気が変わりましたよね。
一気に新しい街になった。
別にそれはいいと思うんです。ほって置けば寂れてしまうエリアでしょうからね。
ただ、この港だけはどうも、ねぇ。
そこまでの道路も右曲がったり左曲がったりで訳が分からんし。
あれ、迷わなかった旅行者の方は奇跡ですよ。
もうちょっと、この港とその周辺だけは、機能的で瀬戸内海の風土にあったデザインにできなかったものかなぁ、と思いませんか?
能美島なんかからフラフラと船に揺られてやってきたじっつぁまには似合わんでしょ?
まぁただ、人気の少ないベンチに座って安芸の小富士を眺めたり、遠く西の方にゆったりと沈んでいく夕日を見るのは嫌いじゃないです。
ぼんやりとした風景がそこにはあって、寂しさと空腹を感じさせてくれる。
市内の喧騒のありがたさとね。
腹も減ったし広電に揺られて帰るかぁ、と思いますよ。
コメント
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