「かぁさんの味、ますやみそ」というCMが、広島ではもう長いこと流れていますが(広島におる人はみんな知っとりますよね?)、ますやみそががぁさんの味なら、オタフクソースは「おばちゃんの味」って感じでしょうか。
まろやかな甘みと塩気。程よい酸味と、ほのかに感じる渋み。そして散りばめられたスパイスの味。コクがあって、それでいて親しみ深い。そんな味のソースです。
そんなオタフクさんの本社は西区の商工センターにあるんですが、そのそばに、Wood Egg という資料館のようなもの(?)があります。広電の井口駅から歩いて5分ほど、なんとも不思議な形の、まぁ卵型、というか、ハッキリと言わしてもらやぁ、へんてこなドームが目印です。
オタフクソース Wood Egg ウェブサイト(外部サイト)
なぜ「へら型」にせんかったんか、疑問でならんです。お好み焼きと言やぁ、へらじゃろうが、と言いたいのをぐっとこらえて(笑)、中へと入ってみましょうか。
広島の会社 : オタフクソース(1)
【広島を美しい街にする提案⑤】 広島メシを、見直そう
Wood Eggの中は「おこのミュージアム」という資料館と、あと教室や研修センターのある、キッチンとに分かれとります。キッチンは予約が必要で、研修センターは、もちろんプロの方用、という訳です。
ここがちょっと普通のミュージアムとは違うところですな。観光客だけじゃなく、プロの方に対しても開かれている。私はもちろん素人なもんですから、研修センターには入れさせてもらえんかったですが、どんなもんでしょうか。ちょっと見てみたいような気もします。
◆おこのミュージアム
おこのミュージアムに行ってみるとなかなかこれが面白い。おたふくソースの歴史だけじゃなくて、お好み焼き自体の歴史が紹介されとります。昔の戦後の屋台で売りよった時代の再現セットやら、土間に鉄板を置いた、古いタイプのお好み焼き屋さんの風景とかね。
あぁ、こうして戦後の広島は再スタートしたんじゃのぅ、と思いました。
話はちぃとそれますが、市内の地蔵通りに「もり」というお好み焼き屋さんがあって(広島の店 : もり(地蔵通り))、そこがやっぱり土間づくりでしてね。鉄板の後ろにキャベツ切る小さい台と、洗い場があって、隣に戸棚が置いてある。食べ終わったら、みんなヘラやらコップやらを流し台にもっていって水につけてました。
今もちょこっとだけ綺麗になってしまったけど、そんなに雰囲気は変わってません。皆さんも気が向いたら、ちょっと行ってみてください。地蔵通りを並木通りとは反対側に向かって、平和大通りから4-5分。味は、言うことなしですけぇ。
そんなセットの裏側に回ると、パネルなんかが置いてあって、お好み焼きの、そしておたふくソースの歴史が解説されとります。初めて知ったようなことも、ちょいちょいありました。下の写真を拡大してみてください。ちぃと興味が、湧いてくるでしょう?
全体を通して言うと、まぁ1-2時間は十分に楽しめるかのぅ、というミュージアムです。予約なしでも、せめてソースの試食ができるとか、工場見学っぽいこともさせてもらえるとか、もうちょっとミュージアムショップが充実しとったりすると、なおいいと思うんですけどねぇ。まぁ、これはこれで、創業者の性格が伝わってくるような、愚直な、ミュージアムです。
◆(広島風)お好み焼き
さてわしらのおこのみ(別称「広島風お好み焼き」)とはどのようなもんか。今さらですが、この記事の最後に紹介しておきましょう。
今でこそ全国的に名の知られつつあるおこのみですが、ちょっと前までは広島以外では「関西風」が主流でした。その名残で、今でも関東なんかじゃあ「広島焼」ゆぅ言い方がされるわけですが、広島もんにとっちゃぁ、おこのみはおこのみ、ゆぅ訳。
広島のおこのみを有名にした一つの理由が、その栄養価の高さです。大量のキャベツ、豚肉、ネギなど、ビタミンが豊富で、店によっては鰹節の粉をまいたり、青のりを載せたりしますんで、お好み焼きとレモンジュースでも飲めば、必要な栄養の多くがカバーされるという優れものです。
中に入れる一般的なものは、下から、小麦粉、鰹節の粉、キャベツ、モヤシ、豚肉、ネギ、ソバ(もしくはウドン)、卵、青のり、あたりでしょうかね。
最もオーソドックスなおこのみが、「肉玉ソバ」と呼ばれるもので、これは豚肉・卵・ソバがトッピングされとりますよ、ゆぅことです。ウドンにしたきゃ、「肉玉ウドン」になる。肉と卵は、特段のアレルギーがなかったら入れた方がえぇですね。人によっちゃぁ、チーズやら、キムチやら、カキやら入れる人もおってですが、メジャーなトッピングは、「ネギかけ(のせ)」と、「イカ天」です。私はいつでも「肉玉ソバイカ天」(学生の頃はイカ天は入れれんかったです)。
隠し味に粉チーズをふるお店もあるんですが、悪くないです。マヨネーズは、かけん人の方が多いです。頑固一徹、ソース一筋が広島男子、と思われとる節がある。まぁ、かく言う、私もかけんです。紅ショウガもやめていただきたい。関西風じゃないんじゃけぇ、と言うのが、広島もん。
おこのみは店で食べるのもえぇですが、家族でホットプレートで焼くのも、それはそれでえぇです。味は落ちるけど、自分でひっくり返したりするのも、また楽しい。今でも私の実家は、週に一回はおこのみやっとりますよ。
-
なんか、書いとったら、食べたくなってきちゃいました。というか、もう暖簾やら幟やら見ただけで、食べたくてたまらんです。都内の方、いらっしゃったら、ぜひおススメを教えてやって下さい。気軽に通える、えぇ店、知らんですか?
ソースは、やっぱり王道のオタフクソースで!
>> 広島の会社 : オタフクソース(1) へ
-
****************************************************
【関連する過去ブログ】
【広島を美しい街にする提案⑤】 広島メシを、見直そう
【広島を美しい街にする提案⑥】 広島Tシャツを着んさい
広島の会社 : マツダ - MAZDA (2)
広島の会社 : マツダ - MAZDA (1)
広島の会社 : ポプラ
広島の会社 : 広島電鉄株式会社
広島の会社 : 新庄みそ
広島の会社 : フジグラン
広島の店 : 鉄ぱん屋 弁兵衛
広島の店 : もり(地蔵通り)
広島のニュース : 広島アンテナショップ「TAU」7/16開店へ(2)
広島のニュース : 広島アンテナショップ「TAU」7/16開店へ
広島のニュース : 広島市観光、最多1067万人に
【関連する他のウェブサイト】
オタフクソース ウェブサイト
オタフクソース Wood Egg ウェブサイト
****************************************************
-
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。