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本川や天満川、なぜか広島の中心部を流れる川に架かる橋を渡る時、必ず見える山があります。
広島湾に浮かぶ、綺麗な形をした小さな小さな山。
それが安芸(の)子富士、似島に頂く、広島では有名な山です。
広島の山と言えば、比治山に黄金山、己斐の山とありますが、安芸の子富士はある意味、別格で、その美しい山の形状と、瀬戸内海に浮かぶ、ほのぼのとした姿から、何故か見かけるとホッとする、何だか大吉でも出たような気分にさせられる山です。
(太田川放水路越しに見える安芸の子富士(写真左端)と、本川越しに見える子富士(写真中央))
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似島は宇品(広島港)からだと、船で十五分ほどの所にあり、元宇品公園からが最も近くに見えます。
もちろん、宇品港からも見えますし、観音マリーナホップからも綺麗に見えます。
広島駅前(南口)から駅前通りをずっと下っていくと、平和大通を過ぎた辺りに富士見町と言うのがありますが、言うまでもなく、この地名は「安芸の子富士が最も美しく見えた場所」から来ているものです。
今では埋め立てが進み、御幸橋にかけて高いビルも出来ましたから、中々そのかわいらしい姿を望むことはできなくなりましたが、美しい地名だけは残っています。
晴れた日であれば、坂や草津はもちろん、遠く宮島からもその姿を望むことが出来、あっ、こんな場所からも見えたんだ、ということも多いです。
ちょうど、東京の人が「あっ、こんな所からも東京タワーが見えるんだ!ラッキー」と思う感覚に近いかも知れません。唯一違うのは、夜には見えなくなってしまう、という点ですけどね。
(左上から順に、宇品、観音マリーナ、黄金山、坂から望む安芸の子富士)
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どうでしょう。今週末は地図とにらめっこしながら、何処かに安芸の子富士を探しに行ってみませんか?
ここに紹介したのとは別の、もっと素敵な安芸の子富士の風景が見つかったら、是非教えてください。
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