広島市街地の最南端、天満川の河口、広島西飛行場のさらに先にあるのが観音マリーナです。
広島駅前(南口)からだと、バスを利用して40分ぐらいですかね。
途中で八丁堀、紙屋町や本通りに止まる、観音マリーナ(マリーナホップ)行き、というバスがあります。
平日は特にガラーンとした人のいない新しいゴーストタウンを作ったの?という雰囲気。
途中にある西飛行場も止まる飛行機も無く、廃墟が如く、という様相ですが、観音マリーナホップは新しいだけに、ポップな廃墟、という雰囲気です。
夏場、コンサートなどのイベントがあったりするときだけ、人が集まってきます。
こちらは実にポップな入口
お店は完全に客より従業員の方が多くて、平日は一体なぜ営業しているのか分からないレベルです。
写真だけ見ると海外にでも行ってきたの?という外観なんですが、よく見ると空き店舗の土地もチラホラ。
市内中心部ですら土地が余っていて、例えば広大跡地の利用問題だとか、市民球場跡地利用が検討される中、なぜここに作ったのか?と言うのが最大の疑問なのですが、イメージとしては案外、アルパークだったのかもしれません。
ただ、このサイトで何度も触れているように、如何せん西側に活気が無い。
特に京橋川より西は軒並み苦しんでいる中、まぁ敢えてのカンフル剤だったのかもしれませんが、商業的には明らかに失敗でしょうね。
じゃあどうすればよかったのか、というのは難しいところですが、せっかく近くにサッカーや野球のスタジアムもあったりすることですし、元宇品の様にスポーツ施設を充実させる、というのも、一つの手段だったように思いますし、「ちょっと離れた場所でもいい」「車で行ってもいい」「さほど混まずに何かができる」「常時ある程度の集客が見込める」という場所にする、ということを考えると、規模の大きな映画館とか、思い切って老人ホームも含めた医療コンプレックスだとか、全く別のアイデアも出てきたように思います。
その点で言えば、併設されているヨットハーバーは成功しているかもしれない。
失礼な話ですが、こんなに広島にヨット(もしくはクルーザー)を持っている人がいたのか、と思うほど、こちらは賑わっています。
飛行場を広島空港に移したのは、もちろん住民目線で見ると良かったことなんでしょうが、肝心の住民はどこへ?という印象も否めない。
こちらは寂れきった西広島飛行場
唯一の救いは、未だに三菱重工さんが健在なことと、近くにある運動公園や野球場から上がる元気な声でしょうか。
置いてあった小旗横断旗用の箱に、無くなった人通りを懐かしむのは、きっと私だけじゃないでしょう。
もっとも、その風景は、広島市内にあって、広島市街ではない風景。
ある種の魅力と開放感があるのも、また事実です。
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