少し時期はずれてしまいましたが、フラワーフェスティバルについて。
ご存知の通り、広島市中心部、平和大通りに沿って5月のゴールデンウィークに行われる、広島最大のフェスティバルです。
この日ばかりは街中に人があふれます。
起源は1975年に広島東洋カープのセントラル・リーグ優勝パレードで、
そこにあまりにも多くの人が集まったため、その後フェスティバルとして毎年行うようになりました。
広島ではこのほか、宮島・厳島の鎮火祭や花火大会、広島みなと夢花火大会(旧大田川・宇品両花火大会)、
あとは平和記念式典などもありますが、訪れる人の数で言えば、100万人を超え、圧倒的です。
私の育った家は平和大通りのすぐ真裏にあったので、
毎年、家の周りが人だらけになったのを覚えています。
こちらステージの準備の様子。
こちら屋台の準備の様子。
ただ、フラワーフェスティバルは、どうも「ヨソイキ」のイベントとしてのイメージが強いです。
あまり市民のお祭り、というよりは、他県や他の地域から来た人に対してのフェスティバル、という感じ。
同じ市内で行われるイベントでも、「とうかさん」や、「えびすこう」といったお祭りの方が、より市民向け、という感じがします。
最も、フェスティバルは元々が「イベント」であって、「お祭り」ではないので、仕方がないのかもしれません。
その点では、例えば「博多どんたく」や「ねぶた祭り」とも違います。
こうした純粋な「フェスティバル」としては、多く人を動員できている方なんじゃないでしょうか。
残念なのは、このフェスティバルのテーマが、あまり重要ではないことでしょうか。
「フラワー」と名がついているからには、「花」がテーマになっていそうですが、
それはごく一部だけ、と言った感じです。
そもそも、広島県や広島市に「花」のイメージを抱く人も少ないでしょうし。
いっそのこと、「もみじフェスティバル」や「カキフェスティバル」の方が、
時期の問題はあれ、他県から見ると、しっくりくるイメージなんでしょうね。
ちなみに、広島がこういった「ヨソイキ」の顔を見せることは、非常に稀です。
基本的には、内向きな県であり、他県、特に他の中国地方4県との交流を軽んじる傾向にあるように思います。
「ヨソイキ」のいい例が、「ヨサコイ」をメインイベントにすえていることでしょうか。
また、毎年訪れるゲストも、広島県とは接点のない人が多いです。
これはすごく珍しい。
今後、こういったイベントがどの様に変化していくのかも、注目ですね。
なお、個人的にこのフェスティバルで一番感動するのは、「片付け」の早さです。
翌朝には綺麗サッパリ日常を取り戻しています。
今度、他県からフラワーフェスティバルに行く人がいたら、是非日程を1日延ばして、
「祭りの後」の日常の表情も見ていってください。
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