「広島ってどういう街?」と、しばしば聞かれます。
私は市内で生まれ育ったので、その質問は「広島(市)の特徴って?」ということだと受け取ります。
実際、広島県だとちょっと広すぎて、答えに窮するからなんですが、市だとしても難しいですよね。
もちろん、歴史的な背景なんかは喋れたり、広島弁では、なんてことは言えても、現在或る街として、広島(市)とはどんな所なのか、もうちょっと考えてみたいな、と思って書くことにしました。
そして、ここでは、なるべく「感覚」に従ったラフな書き方をします。
難しい考察を偉そげに喋るのは、まぁどっかの先生に任せりゃいいので。
まずは、シンプルに他の都市と広島市を比べてみましょう。
こちらのウェブサイトを参考にさせてもらうなら、広島市は、
人口:「市」という行政単位で10番目
面積:同4番目
人口密度:同15番目
となっていて、広島よりも人口の多い都市に広島よりも人口密度の低い都市がないことからも、大規模都市の中では、比較的人口密度の低い都市であると言えます。
一言で言えば、それだけデカくすれば人口も増えるじゃろ、ということです。
まぁ、これは政令指定都市になるために合併を繰り返したこともあるんですが、同時に平野部の面積が比較的広くて、人が住む地域が結構広いからこその、人口密度の低さだとも言えます。
別の言い方をするなら、結構広い区域に渡ってまんべんなく人が住んどる街、ということになるでしょうか。
特に、広島市北部は、人口密集地という程に人が住んでいる場所も無く、広範囲に渡って一定の人口が住んでいるため、やたらと広い面積に寄与しています。要はそこそこ街でそこそこ田舎、というシマリの無い感じです。
仮に人口で20番目までに入っている市をここでは「都市」と呼ぶことにしましょう。
それらの都市を分類するなら、
A 東京大阪名古屋福岡など超大規模都市(=日本有数のデカイ都市)
B 神戸さいたま横浜など(超)大規模都市近隣都市(=デカイ都市のコバンザメみたいな衛星都市)
C 広島仙台新潟など所謂地方中心都市(=地方の雄、別の名を井の中の蛙)
ということになるでしょうか。
Cの特徴としては、
・近隣に大規模都市がない(1時間以上かかる)
・(近隣に対する)交通網は比較的発達している
なんかが挙げられます。
そう思って、先ほどのウェブサイトをもう一度見てみると、なるほど、広島・仙台・静岡・浜松・新潟は似たような傾向を示しています。
かつ、Cの中でも広島の地理的な特徴を比べるならば、
・海に面している
・川がやたらと多い
・気候は温暖
・災害は比較的少ない
といった点でしょうかね。
こういった特徴からも、特に静岡は近い文化を持った都市かもしれません。
とは言っても、では広島と静岡が街の特徴として似ているか、というと、もちろん似ている部分もあるのですが、違う部分も結構あります。
それは簡単に言うならば、街の歴史が違うから、ということになるんでしょうが、ここでは数回に渡って、もうちょっとそのあたりを掘り下げたいと思っています。
それが何になるってわけじゃないんですが、まぁいいじゃない。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。