とうかさん、ゆかた祭りとしても有名な、広島の梅雨時期の代名詞です。
このお祭りが来たら、梅雨入りじゃねぇ、というお祭りで、
広島市民にとっては最も親しみのあるお祭りの一つです。
広島の風景 : フラワーフェスティバルでも触れましたが、
フラワーフェスティバルが「ヨソイキ」のイベントして成立しているのに対して、
とうかさんは「こんなに市民がいたの?」と思わせてくれるイベントです。
もともと、「とうかさん」とは、稲荷大明神の稲荷を(いなり)とよまず、
音読みで(とうか)とよんだのが名の由来と言われているそうです。
6月の8日、9日、10日とかつては行われており、それでとうか(十日)さん、という説も。
今は大体6月の第一金曜日~日曜日に開催されています。
例年1日は雨。
今年も降ったり止んだりが続きました。
パッとやって、パッと通り過ぎる楽しさを味わうフラワーフェスティバルと違って、
徐々に近づいてくる雰囲気を愉しみ、また余韻を愉しむお祭りでもあります。
ゆかたの準備をしたり、会社の仕事を早めに終わらせたり。
梅雨の雨降る中、祭りを回想したり。
ゆかた祭りとして本格的に謳いだしたのは10年ほど前からでしょうか。
週末にあわせて開催するようになったのもそれくらい。
もちろんそれまでもゆかたで来る人が多かったから、そうなったのですが、
運営側(特に商店など)が「稲荷」を離れ「ゆかた」に主眼を置き始めたのは、
大きなターニングポイントだったかもしれません。
ゆかたを着ている人に対する割引は当たり前。
ハーゲンダッツですら割引があります。
とうかさんの裏手には広島位置の夜の繁華街、流川があります。
この祭りの間ばかりはそこもお祭り気分。
店員さんたちも、男女問わず、みんなゆかた姿で祭りを盛り上げます。
実はこのとうかさんは昔は暴走族で有名でした。
あちこちの公園で旗がひらめき、特攻服姿が闊歩し、夜も更けてくると小競り合い。
最近は、相当警察も力を入れて対策をとっているようです。
右手に「警察」の腕章をつけた私服警官がそこら中にいました。
制服が足りなかったのでしょうか。
そういったイベントとしての祭りの盛り上げ方、警察の対応など、
明るい「ヨソイキ」のイベントしてのフラワーフェスティバルとは別の力学の中で、
とうかさんは発展してきました。
流川を裏手に抱えるだけに、キレイなイベントにはなり得なかった。
そこに広島独特の雰囲気を感じることもできます。
いずれにせよ、その後ここ10年間くらい、広島で雨後の筍のように、
数多く立ち上がってきたイベントのモデルケースになっていることは間違いないです。
市民としてはあまりキレイなイベントにはなって欲しくないですね。
それはフラワーフェスティバルで十分。
もちろん、安全に楽しめるイベントにはして欲しいですが、
複雑に折り重なったこの情緒だけは残して欲しいな、と思います。
「キレイ」な祭りが何を意味するか分かりませんが
えびすこう等全国ニュースで流された時より
県外の方は広島の祭り=暴走族のイメージですよ
話をすればするほど嫌になるほど痛感する筈です
本来伝統を重んじるべき祭でしかも広島三大祭と謳うものを
侮辱した行為は到底許されないでしょう
あの空気を今まで放置してきた私を含め広島県民全体に責任があると思います
他県の祭と比べて情熱が無いのであのような愚行を野放しにして来たのではないでしょうか
残すものは何かそれは祭を開いた趣旨そのものが答えであると思いますね
投稿情報: 匿名 | 2013/12/14 22:13