広島市中心部、本通あたりから南に歩いて約15分ほど。かつて広島大学キャンパスがあった場所。
全体面積11.4ヘクタールに及ぶ広大跡地の利用は、ここ数年の広島市都市計画の一つの大きなテーマでした。
民間所有が決定し、マンションが立てられた2ヘクタールあまりを除いては、未だ公園や空き地といった十分な有効利用がなされていないのが現状です。
広島大学が東広島に移転を始めたのが1982年。移転が完了したのが1993年。開始から25年、完了から15年たった今でも、この跡地をどのように活用すべきか、広島市は現在も思い悩んでいるようで、「ひろしまの『知の拠点』再生プロジェクト」と題されたプロジェクトも、未だに「(仮)」の名称が取れません。
広島市内にはこのような「跡地」が中心部近くに、案外存在します。
新しいカープの球場になった、旧国鉄倉庫(通称「貨物ヤード」)跡地(「広島の街 : 広島市民球場と新球場」、「広島の街 : MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」を参照)、旧市民球場跡地(「広島のニュース : 市民球場跡地利用」を参照)、それにこの広大跡地。
広大な土地を全て公園に、というアイデアは新しいようで、一種の「保留状態」でもあります。
旧市民球場跡地にサッカー専用スタジアムを、といった意見もあるようですが、結局、長い目で見たときの「地方都市のあり方」といったものがそこには問われているのではないでしょうか。
ただ、都会の中にあって、芙蓉や銀杏の並木が続く風景は、一見の価値がありますよ。
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