もはや、建造物というよりは景色のようにぽつんとたたずむ広島空港。
なぜこんな場所に、という疑問が広島市民からは百万回と繰り返されてきました。
飛行機の便数も減少し、既に一つのバブルテーゼと化していたのですが、
近年大手メーカーが相次いで広島郊外にあるこの空港近辺に半導体などの工場を作ったため、
当初の想定(=中国地方の空の玄関口)とは別の形でその役割を最近は担っているようです。
市内からはバスで50分ほど。
個人的には空港から市内にバスで向かう際に、山ばかりの景色が急に開けて、
広島の市街地、そして遠くに瀬戸内海の島々が望める瞬間に広島という街の情景がこめられているように感じます。
あぁ、広島だ、という高揚感があるのです。
かつて広島は、市内近くの観音という場所のあたりに空港がありました。
現在でも「空港道り」という名前の道が通っており、その名残があります。
現在旧広島空港は、西広島飛行場として、ほんのわずかにその機能を残すのみとなっています。
広島を訪れる際には、圧倒的に新幹線が便利ですが、
もし何度か訪れている方でしたら、是非空港からバスに乗り継ぎ、
リムジンバスからの景色も見てみてください。
山陽高速自動車道を降りて、温品バイパスという道路に入ってから5分ほどで見えますよ。
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