市内中心部から広島湾に向かって広島港(=宇品港)を右手に突き出た半島部分を元宇品と言います。
名前からも想像できる通り、現在の広島港よりも先に港として使用されたのはこっちでした。元宇品部分は、実は橋でつながっているだけの島で、大きな船はここについて、ここで小型船に乗り換えて現在の御幸橋の手前のあたりまで行ったそうです。
戦後、瀬戸内海国立公園に編入されたことや、現在の宇品港が発展したこと、併せて広電が宇品港に対して伸びたことなどもあって、しばらくは自然にあふれた島でした。年に一度、この島に人が溢れたのが元宇品付近で行われていた宇品花火大会。現在の広島みなと夢花火大会です。
元宇品の風景は、1994年にプリンスホテル(現在のグランドプリンスホテル)ができたことで変わり始めます。
現在では周囲に結婚式場やレストラン、フットサルスタジアムなどもでき、休日には釣り客も含めて多くの人が訪れる場所になりました。
写真はグランドプリンスホテルから元宇品側の港を取った風景です。
天気のいい冬の日には市内の奥、可部の辺りまで見渡すことができ、瀬戸内海側の風景とはまた違った良さがあります。
新しい道路もでき、このあたりの風景もまたさらに変わっていくのかも知れませんね。