広島市内から車で三十分ほど。呉市街地を越えた呉港のほとりにあるミュージアムです。
映画のヒットもあり、一頃には並ばないと入れないほどの人気がありました。
実は私も中に入ったことは無いのですが、外観だけでも立派な造りで、近くの海上自衛隊潜水艦桟橋付近と併せて、迫力のある風景を見ることが出来ます。
呉は百年余り前から海軍と共に発展してきた街でした。戦後はその時の技術を生かして造船業やそれに伴う鉄鋼業が発展し、人口も増えてきましたが、次第に業界の落ち込みや立地条件もあって低迷。大和ミュージアムは久々に呉に人が訪れるきっかけになったようです。広島の風景 : 西条でも触れましたが、広島市を囲むように存在する各市は現在もその目指すべき都市を模索中。どこも戦後二十年間の発展とは対照的に、ここ十年余りは苦しんできました。
旧海軍の遺産を使用することには賛否もあるとは思いますし、既にミュージアムの入場者は一時期よりもかなり落ちてきているそうです。それでもこの港の風景は既に立派な呉の風景。
海と山に囲まれたこの小さな街が醸しだす魅力を生かした街づくりをしていって欲しいですね。